2020年02月

2020年02月26日

ジャズベ カスタマイズ編・その1。

個人事業主となって初の確定申告に行ってきました。
開店準備に結構な金額を使ったので大赤字でしたがこれは想定内です。今年、経営を軌道に乗せられるかが勝負。迷わず行けよ行けば分かるさ。
アヤブムナカレ!( ´益`)ノ (-"-;)イノキ…
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そんな訳でここ数日は忙しくてすっかりブログが途絶えておりましたがちょっと時間に余裕が出てきたので久しぶりに更新します。

さてさて今回のブログはジャズベースです。なんだか前回のプレベと同じような雰囲気ですが実は同じお客さんからのご依頼。ありがとうございます。

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こちらもフェンダージャパンです。前回のプレベと同じようにメタルベースへカスタマイズします!

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今回もピックアップ含め電装パーツ総入れ替えです。

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ピックアップは前後ともセイモアダンカンのクォーターパウンドに交換します。

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裏側にノイズシールドの銅箔が貼られていてピックアップのコールド側に繋がれています。

コールド側をアースへ繋げればシールドも同時にアースに落とせますので理にかなった配線です。テレキャスのピックアップもこんな感じですね。

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しかし今回はスイッチポットを使って並列配線と直列配線が選択できるようにします。

この時フロントピックアップのシールドがコールドに繋がったままだと直列配線にした時に都合が悪い(シールドが拾うノイズがアンプに送られます)ので切り離します。リヤはそのまま使います。

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切り離したシールドはコールドとは別にリード線を出しておきます。これで準備OK。(続く)

littlestone5014 at 19:15|PermalinkComments(2)

2020年02月15日

プレベ カスタマイズ編・その3。

前回からのプレベは組み込みの準備が整いましたので仕上げに入ります。
((ヽo(`・ω・´)oノ)) ヤリマスカネ…
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今回使ったブリッジは高さ(厚み?)が増してサドルの頂点が上がってしまいます。目一杯サドルを下げても弦高が落とせないのでネックポケットにシムを挟んでネックの仕込み角度を深くします。

挟んだシムの厚みは0,25ミリです。ほんのちょっとに感じますがベースはネックが長いので激変します。

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ボディがバスウッドで鳴りは良いのですがサステインと低域のパワー感が物足りません。そこでネックジョイントプレートにはお持ち込みのフリーダムカスタムギターリサーチ(略してFCGR)のトーンシフトプレートを取り付けます。

プレート一枚の事ですがその効果は抜群です。今回は3ミリ厚ですがもう少し薄い2ミリ厚の物もありますので効果が極端すぎると感じる方はそちらもよろしいかと。

↓詳しくはこちらのメーカーHPをご参照ください。
ρ(´∀`) コレ




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ノーマルのプレートと交換するだけなので作業自体は簡単ですがネジの締め具合がそこそこ重要です。今回はネックポケットにシムも挟んでいますのでネジの締め込む順番にも気を遣います。
o(-ε´・+)b チョット コツガ アルヨ

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いよいよ弦を張ります。最近取り扱いを始めましたインナーウッドの頑固弦を使います(ゲージは45~105で一音下げチューニング)。

ストレートパッケージですので弦に巻きグセが付いていないのが一番の特徴です。

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ごく一般的な34インチスケールで片側4連ペグなら切らずにそのまま張れる長さに設定されているのも特徴です。ちょっとの事ですが手間が省けるので助かります。

デモ オタカインデショウ?(。o´д`)o ٩(`•ω•´๑)✧イエイエ!

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値段が安いのもいいですね。1セットなんとびっくりの1,650円(税込)です!
ゲージは以下の3種類を取り揃えております。ぜひ一度お試しください。

・レギュラー (45,65,85,105) 
・ミディアムライト (43,63,85,100) 
・ライト (40,60,80,100) 

5弦ベーシストの方はLow-Bバラ弦(130)をご用意しておりますので上記のセットに追加してお使いください。 こちらは1本825円(税込)です。

※2022年9月26日追記・現在は頑固弦の取り扱いを休止しております。

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実はペグもGOTOHの新品に交換しました。完全同規格ですのでそのままポン付けです。最近はギヤにロゴが刻印されているんですね。

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このあと微調整を施して完成です。精悍なルックスに仕上がりました。
お客さんがご自身で貼られたピックガードのつや消しカッティングシートもおしゃれですね。ご依頼ありがとうございました。


littlestone5014 at 18:35|PermalinkComments(0)

2020年02月12日

プレベ カスタマイズ編・その2。

前回までのプレベはピックガードの加工が終わりましたので次の作業へ移ります。
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↑ポット類とジャックを交換します。ポットはボーンズのESPカスタムオーダー品です。製品誤差が非常に少なく、耐久性も申し分ありません。

取り付け部分はインチ規格ですがシャフトのセレーション部分(ギザギザのとこ)がミリ規格ですので国産ポットから交換する時にノブがそのまま使えます。

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今回はトーンにスイッチポットを使ってダイレクトスイッチを追加します。このスイッチでボリュームとトーンをバイパスさせる事が可能です。

ご存知の方も多いかと思いますがボリュームやトーンはフルテンにしてあっても僅かにピックアップの信号がアースへ落ちています。これらをバイパスさせる事でピックアップの信号をロスなくジャックへ送る事が可能です。

あともう少し音抜けを良くしたいというような場面では有効なカスタムです。(配線図などは「ダイレクトスイッチ 配線」とかでグーグル先生に聞いてください)

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出来ました。プレベは元がシンプルな配線なのでスイッチが一つ入ってもすっきりしています。

お客さんからのご指定で配線材はベルデン#8503、ハンダはケスター44を使用しています。定番中の定番ですね。(他にもいくつかご用意しております)

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ジャックには最近リペア業界で話題のピュアトーンジャックを使います。何が話題かと言うとその構造。ホットとアース(コールド)の端子がそれぞれ両側2つ、合計4つ備わっています。

一般的なモノラルジャックですとホット端子が1つ、アース側はスリーブ部分に接触させるのみで個別に端子はありません。その構造上ジャックの接触不良は特にアース側で起こりやすいのでこの構造は革新的です。

ヨク オモイツイタヨネ (* ´・ω・)(・ω・`*) ネー

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次はブリッジです。サドルにはあらかじめ弦溝がモールドされていますが1弦と2弦の溝がとても浅いので激しくピッキングすると弦が外れてしまいそうです。

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という事で切り直し。ナット用のファイルで少しづつ溝を拡げていきます。3弦と4弦はそのままでも良さそうでしたが少し整えておきます。

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深すぎると弦の振動を妨げてしまいますので必要最低限に留めます。

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ブリッジ下の弦アース線もベルデンです。
気休め程度ですがブリッジに触れる部分にアルミテープを貼って接触する面積を拡げています。過去にここの接触不良で弦アースが取れなくなってしまったベースを見た事があるのです。(続く)

littlestone5014 at 16:43|PermalinkComments(0)

2020年02月08日

プレベ カスタマイズ編・その1。

壊れてる訳じゃないけどルックスやサウンドを自分好みに改造(カスタマイズ)したいというご依頼は多くいただきます。お客さんとあれこれ打ち合わせしながら仕様を決めていくのは楽しい作業です。
ココヲ コンナフウニ…(  ̄◇ ̄)ノ ))□((_φ(・_・。)フムフム…
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今回はそんなフェンダージャパンのプレベです。

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ごくごくオーソドックスなこちらをゴリゴリのメタルベースへカスタマイズします。

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電装パーツはすべて交換します。ポット、ジャック、コンデンサー、配線材すべて入れ替えです。

これでも特に問題は無いのですがライブで使われていく予定ですので耐久性に重点を置いてカスタマイズします。現場でトラブルを起こさないというのも大事です。

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ブリッジはお客さんお持ち込みのHiMassベースブリッジへ変更します。サステインを重視した重さのあるブリッジです。

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ピックアップもお持ち込みのダンカンSPB-3へ交換します。大きなポールピースがいかにもなルックスですね。

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作業はピックアップの交換から。元々のスポンジはヘタれていたのでピックアップに付属のスポンジと交換です。

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特にどうという事はありませんがポールピースが裏側まで突き出ていますのでスポンジとの間にリード線を挟まないように取り回します。

挟まったからといってすぐ断線する事もありませんが長期的に見ると不安です。予測できるトラブルは出来るだけ避けたいものです。

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ひとまずネジを仮り止めしておきます。さてここからがちょっと面倒です。

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元々のピックアップとサイズが違う(ピックアップがちょっと大きい)のでピックガードが入りません。強引に押し込んで取り付ける事も可能ですが精神衛生上よろしくありません。

無理に押し込むとピックアップカバーが割れるかも知れません。運良く割れなかったとしても整備の時に外すのが大変ですし、のちの高さ調整時にも動いてくれません。

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そんな訳でここは横着せずにキチンと形を合わせます。

ざっくり削ってもいいのですがやはり見た目もキレイに仕上げたいので思う以上に時間が掛かるところです。(続く)


littlestone5014 at 19:23|PermalinkComments(0)

2020年02月01日

固いペグのオーバーホール・その2。

前回分解したFキーは古いグリスを落とす訳ですが部品が小さいので普通にやっていたのでは手間が掛かりすぎます。
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↑そんな訳で毎度のシャカシャカくんの出番。カゴ付きの洗浄ケースで細かい部品の洗浄にとても便利です

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パーツクリーナーを入れて振り回します。他のペグの部品と混ざらないように一組ずつ行います。
( 。'ω'。)੭□⁾⁾ シャカシャカシャカ…

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取り出して乾燥させたらグリスを塗ります。こちらも毎度のタミヤのグリスです。

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ポスト部分にはアンチウェアグリスを薄く塗ります。

恐ろしく粘度が高いグリスなのであんまりたくさん塗ると抵抗になります。ポストにちょっと付けて回しながら引っ張り込みます。

昔パリスっていうメーカーから出てたロニーグリスもいい塩梅でしたがもう売ってないようです。

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ギヤ部分はセラミックグリスです。

歯の部分は当たり前ですがウォームギヤの軸受け部分(矢印のところ)が意外に負荷が掛かりますのでここにも忘れずに塗っておきます。

今回はセラミックグリスですがスチールギヤの場合はモリブデングリスも良いかと思います。(楽器のペグではあまりお目にかかりませんが)

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外していたカバーを元通り取り付けます。ひとまず一個終了。

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これを6回繰り返して作業完了です。
ε=( ̄。 ̄;)デキタ

その後のライブで早速使っていただきました。
the muddyshoesのVo&G、アサヒマコトさんのギターでした。いつもありがとうございます。
m(*_ _)m


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