2024年11月11日

テレキャスターノイズシールド編。

かなりお久しぶりのブログです。え~と前回は6月だったので5ヶ月ぶりの更新ですね。
ワスレラレルヨ(´・ω・) (・ω・`) ソロソロヤルカ
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お店が過去イチ忙しくてすっかり放置してました。少し余裕ができたので久しぶりに更新です。

今回はこちらのテレキャスター。導電塗料でノイズシールドを施します。

テレキャスターの味わいの一つでもあるジャキジャキとして高域は損なわれますが、確実にノイズを減らす事が可能です。

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各キャビティを清掃後に銅箔テープを貼ります。

コントロールキャビティ部分はコントロールパネルに、リヤPU部分はブリッジプレートに接触させてアースへ落とすためです。(フロントPU部分は後述)

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使うのは毎度のソニック水性導電塗料です。

塗りやすく作業性も良好で、なおかつ匂いもほとんどしないので最近はこればかり使っています。

※これに限りませんが導電塗料は導電体がめちゃくちゃ沈殿するのでしっかりとかき混ぜる必要があります。知らない人だと不良品と勘違いしそうな程に沈殿していますので、割り箸など固い棒でしつこくかき混ぜてください。

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しっかり混ぜたら筆でペタペタ。ケチらずべったりと塗り重ねます。(はみ出ても乾く前なら水で拭き取れるのでマスキングはしてません)

数回塗ったら一晩放置してしっかり乾燥させます。

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乾いたら組み込みです。フロントPU部分は配線が通る部分と塗り繋げているのでここへアース線を固定します。

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それをポットへハンダ付けしてしっかりアースへ落とします。もう何度も言ってますがアースへ落ちていないとまったく効果がありません。

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フロントPU周辺とその配線部分はピックガード裏に銅箔を貼ってシールドします。これはボディ側の銅箔を介してアースへ落ちます。

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あとは弦を張って微調整。ピックガードを取り付ける前に弦を張ります。

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まずトラスロッド調整。クランク状のドライバーがあるとネックを外さなくても調整できます。

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ピックガードに調整穴が開いていないのでフロントPUの高さ調整もこの時に行います。

特にご指定が無ければフロント↔リヤの切り替え時の音量が揃うように調整しております。

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ペグはGOTOHのマグナムロックでした。少ない巻き数で弦が張れるのがメリットですが5弦と6弦はやや長めにして、先に通した弦の上に巻いています。

今回のような高さの低いポストのペグですと、フェンダータイプのヘッドでは5弦と6弦のテンションが強くなりすぎる事が多いです。

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ピックガードを元通り取り付けて完了です。ご依頼ありがとうございました。
(* ᴗ ᴗ)⁾⁾


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2024年06月22日

ストラトにサスティニアック インストール編・その3

前回の更新からまた一ヵ月以上開いてしまいまいした。北九州市は例年よりかなり遅くの梅雨入りで朝から雨模様です。お客さんもほとんど来ないのでブログを更新します。
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さてさて前回からのストラトはサスティニアックも組み込んだのでアンプに繋いで動作チェックを行います。不安と期待が入り混じる時です。

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ここで思わぬトラブルです。ハーモニックモード時に謎の発振音が発生。ハウリングのように「ピーッ!!!」と鳴り続けます。
∑ ( ๑° 口 ° lll๑ )エェー!!

原因の究明に当たりますが外部から基板にアクセス出来ないのでピックガードを開けないといけません。(しかも指板がツバ出しの22フレットなのでネックを外さないとピックガードが開けられないというね)

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メーカーHPにあった英語の説明書『サスティニアック トラブルシューティング』をGoogleで翻訳しながらあちこちチェックしていきます。(↑ご興味あればリンク先へ)

リード線がドライバーユニットに近すぎると不具合が発生するようなので取り回しを若干変更。外来ノイズも影響するようなのでトーンへの配線をシールド線に変更。これでいったん組み直してアンプに繋いでみましたがまったく収まりません。

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もう一度開けてみます。もしかしてピックアップが拾っているノイズが原因?

銅箔をコイルの周りに巻いてシールド処理してみましたがこれも原因ではなかったです。でもノイズは減ったのでこれはこのままにしておきます。

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トーンを絞ると解消するのでコンデンサーの数値を変更してみましたが症状は治まりません。

まぁそうだろうなと思っていましたがやれる事はすべてやってみます。(これは効果が無かったので元のコンデンサーに戻しました)

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折れそうな心を奮い立たせてトライ&エラーを繰り返します。

どれほどの時間が経過したか憶えていませんが、地道にピックアップの高さやゲイントリマーを何度も調整してどうにか解決。今思えば外部からトリマーを回せるようにしておけばよかったですね。

※この数日後、熱が出て寝込みました。(ほんとに)

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そしてそのギターは後日ステージに上がるのでした。
|ョ゚Д゚;))))。o(オオォ)

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皆さまよくご存じのネオ・ファンタスティックのハリケーン五十嵐さんのギターでした。サスティニアックのインストールは二度目のご依頼です。

気掛かりだったサスティニアックは問題なく作動してくれて一安心。会場ではお店の宣伝までしていただきまして誠にありがとうございます。
•͙‧⁺o(⁎˃ᴗ˂⁎)o⁺‧•͙‧⁺

littlestone5014 at 18:53|PermalinkComments(0)

2024年05月18日

ストラトにサスティニアック インストール編・その2

基板が収まるスペースも作ってスイッチの場所も決まり、次はいよいよ配線作業です。
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リヤにはセイモアダンカンのSSL3が搭載されていました。シングルですがとてもパワフルなピックアップなのでサスティニアックも良く効きそうです。

センターはそのまま使ってフロントはドライバーユニットに交換します。

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これがそのドライバーユニット兼フロントピックアップ。

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以前取り付けたハムバッキングタイプとはまた少し違うのかな?

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親切な実態配線図が付属していますが限られたスペースに収めるには経験が必要です。以前にも増して老眼が進行して細かい作業はしんどくなってきました。
(」#ロДロ)」 ハズキルーペ!

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数時間の格闘の末どうにか配線完了。

ここまで組むとドライバーユニットが作動しているかどうか位のチェックは出来ますが、適切なフィードバックが得られるかは弦を張ってアンプに繋ぐまで分かりません。作業する職人の心理的負担はかなり大きいのです。

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こちらは電池のON/OFFを兼ねたステレオジャック。

ストラトのジャックキャビティ部分は意外に狭く、ステレオジャックがそのままでは入りませんがこのモデルは奥が拡げられていたので余裕で収まりました。

※電池のマイナス側の線はステレオのリング端子に接続されているので、シールドを刺さなければ常に宙ぶらりんの状態なので電池は消耗しません。

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次はトレモロの裏パネルからこんな物を切り出して…

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角を丸めてネジ穴を開けてここに取り付けます。

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電池の蓋ですね。ちょうどよく電池スペースがあったので有効に活用させていただきました。さて次はいよいよドキドキの動作チェックです。(続く)


littlestone5014 at 18:48|PermalinkComments(0)