2019年06月

2019年06月28日

下地作りが大事。

北九州は例年よりかなり遅れて梅雨入りしました。水不足が心配されていましたので恵みの雨になってほしいですね。
オソカッタネ(*´・д・)(・д・`*)モウスグ シチガツダネ
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↑雨の降るなか今日のブログです。先日からのストラトのネックは生地調整です。180番で下地のサンディング層を剥がして240番でさらに表面を整えていきます。

光に当てながら生地の状態を確認しながらの研磨ですがこれが非常に見えづらくていつも往生します。とは言え仕上がりに直結するところなので手が抜けません。
((φ(×_×;) メガ ショボショボスル

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今回ヘッド表面以外すべて剥がしましたがネックエンドのこの部分は残してます。
ここはボディのネックポケットに出来るだけ密着してほしい部分なので敢えて残しました。(気分の問題?)

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生地が整ったらいよいよ着色です。オイルを調合して色を合わせます。
まったく同じには出来ませんが似たような雰囲気にします。

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う~ん…これぐらいかな。
塗装を剥いだメイプルはすぐ色が褪せていくのでそれを見越してやや薄めにしておきます。(オイルフィニッシュは手の汚れですぐ黒くなるしね) 薄いのは後からでも濃くできますが濃すぎるのを薄くするのは大変です。 

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コットンに染み込ませて手早く塗りこんでいきます。最初はケチらずたっぷりと染み込ませます。

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乾かないうちに320番のペーパーで擦り込み、また塗っては擦り込みを2~3回繰り返します。

ペーパーを何番まで掛けるかは好みもあるので一概には言えないのですが今回はサラサラした手触りの為のオイルフィニッシュなのでこれ以上番手は上げません。すべすべの仕上げにする時は600番まで掛けてもいいでしょうね。

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擦り込みが終わったら余分をしっかり拭き取って一晩乾燥させます。(続く)



littlestone5014 at 23:34|PermalinkComments(0)

2019年06月25日

木は水分で膨張します。

ホームページにバグが出ているのか一部の方のパソコンで(ウインドウズ10だと特に)おかしな画像が表示されているようです。今日あれこれ設定をいじくってみたので直っていればいいんですけど。
( ; -᷄ ω-᷅)ムズカシイノゥ
まぁバグでなくて単純に設定がおかしいんでしょうけどね。素人のやっている事なので大目に見てやってください。
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↑さて前回からのストラトのネックですがひとまず塗装の着色層は剥がし終わりました。

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次は180番のペーパーで下地のサンディング層を剥がします。
このあと240番でさらに生地を整えますがその前に…

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作業前から気になっていたのですがネック裏に一ヶ所ヘコみがあるんですね。
このまま放っておいてもいいのですが何となくすっきりしません。せっかくなので出来る限り修復してみようと思います。

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尖った針みたいな物でヘコみに残っている塗装をほじくり返します。

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そこへ水をちょんと一滴乗せます。木が水を吸う事で若干ですが膨らみます。

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10分ほど水を染み込ませたら濡らしたティッシュを置いてその上からハンダごてで熱を加えます。簡易的なスチームですね。これで更に膨らんでくれます。
((φ(□□ヘ) ジュワ~
しかしヘコんでから年数がかなり経過していると思われますのでどこまで戻るか分かりません。

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画像では分かりにくいのですが思ったよりは膨らんでくれました。
あとはパテで埋めてしまいましょう。(続く)



littlestone5014 at 20:38|PermalinkComments(0)

2019年06月21日

塗るより剥ぐのが大変。

デマと言いますか人の噂話は怖いな~と思う事がありましてね。
現時点で大きな被害はないんですけど人の口に戸は立てられませんので自衛するしかありませんね。
\_ヘ(ω`*) コマッタモンダ
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↑あれこれ考えながら今日のブログはフェンダーUSAのストラトです。

前職場でフレット交換、ナット交換、ピックアップ交換、配線パターン変更、その他書き切れないほどあちこち手を入れさせていただきました。

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今回のご依頼はネックのオイルフィニッシュです。

塗装を剥いで専用のオイルを擦り込み木の質感そのままのサラサラ手触りのネックに仕上げます。ツヤ有りのグロス仕上げは見た目にはつるつるしてますが手の平に汗をかくと途端にすべりが悪くなります。

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さてさて何はともあれ塗装の剥がしからです。
アイロンで塗膜を柔らかくしてスクレーパーでこそぎ取っていきます。相手が木材ですので剥離剤は使えません。(使えない事は無いんですが剥離剤がうっかり木部に染み込むと次の塗装に悪影響があります)

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ネック裏の曲面はアイロンでは効率よく熱を加えられないので手間が掛かります。
シンラッカー仕様(薄吹きラッカー)らしいんですが結構こってりと塗られています。ちょっと目論見が甘かったね。(ギターのリフィニッシュは何が大変って剥がすのが大変)

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大ざっぱにですがどうにか剥げました。
まだサンディング層が残っていますが後の生地調整の時にペーパーで落とします。
(o;_ω_)o ツカレター

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ヘッド表面の塗装はそのまま残すので側面はペーパーで地道に削り落とします。
ここにアイロン使うのはちょっと危ないです。(続く)


littlestone5014 at 18:59|PermalinkComments(0)

2019年06月18日

梅雨入りしませんね。

梅雨入りしそうでしませんね。ギターに湿気は大敵ですが農作物の影響や水不足も心配です。(自炊してますからね野菜のお値段には敏感です)
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…そんな話はさておき先日からのフライングV。
ダミーのネジを表から接着したエスカッションですが今度は裏側からもネジの回りにエポキシを盛って補強しておきます。リヤ側は余裕があってよいのですが…

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問題はフロント側。リヤ側と同様にエポキシを塗りますが接着面積がとても小さいです。

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何しろ厚みがこれだけなのでどれだけ接着できてるか不安が残ります。
演奏中に押したり引いたりするものでもないので大丈夫と思いますが取れたらすみません。
トレタラ ドウスルノ?( ・∀・)σ)з・`)マタ クッツケル

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一晩置いてエポキシがしっかり硬化したら実際に取り付けます。

ピックアップのネジを一旦外してエスカッションと一緒に止めるだけですがエスカッションの厚み分ネジが裏に出てこないのでバネを通すのは一苦労です。(フロントは簡単だけどリヤはめっちゃ大変)

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ネジの有効長はエスカッションの厚み分だけ短くなりますがこれだけ残っているのでもう少し下げる事も可能です。(これ以上下げる事はあんまり無いと思うけど)

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そんなこんなで完成!かっちょいいね!(画像はありませんがサドルの溝切りもしました)
٩(*´∀`*)۶ デキター!

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パッと見ただけでネジがダミーと気付く人はいないでしょうね。うまくいきました。
v( ̄∇ ̄)v


littlestone5014 at 19:58|PermalinkComments(0)

2019年06月14日

加工は最小限に。

北九州はそろそろ梅雨入りですかね。
しばらく好天が続いておりましたが今日はお昼ごろから雨が降ってきました。冬の乾燥も大変ですが梅雨の湿気も楽器にはしんどい時期ですね。
、ヽ`、ヽ`(・_・。)`ヽ、`ヽ、アメフッテキタ
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↑さてさて先日のフライングVですがフロントのエスカッションがやや厚すぎるので削って薄くします。
手に持って削るのは難しいので当て木を両面テープで貼り付けておきます。

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エスカッションは割れやすい材質なので薄くなるに連れ緊張感が増していきます。ゆっくり慎重に。

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これぐらいでいいかな。
PUが出すぎも引っ込みすぎもカッコ悪いです。

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今回はピックガードと共締めなので四隅のネジは不要なのですがネジ穴が空いたままというのも淋しいのでダミーのネジを取り付けます。

ダミーなのでネジは何でもいいんですがギブソンらしくインチサイズのフラットヘッドを使います。頭を残してバチバチ切っていきます。

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これをエポキシで接着します。
ピックガードに直接ねじ込んで取り付ける方法も考えたのですが、いざ手放す時にリセールバリューが落ちないようにすぐ元の状態に戻せるようにしておきます。ギブソンは純正ピックガードの入手がとても難しいのです。(続きます)


littlestone5014 at 17:23|PermalinkComments(0)