2020年01月
2020年01月29日
固いペグのオーバーホール・その1。
ちょっと久しぶりのブログです。ここ数日忙しくて更新が滞ってました。今月はリペアの依頼品が次から次へとやって来るので嬉しい悲鳴です。
リペアシテー(((( ’꒳’( ’꒳’( ’꒳’)ノ□ (゚ω゚;)チョット マッテネ…

↑今日のお題はテレキャスターカスタムです。前職場でズレてるピックガードのネジ穴を開け直したりしました。

今回はペグの回転が異常に固いとの事で分解、点検を行います。
ペグが折れそうな程に固いものもありステージで急いでチューニングを合わせるのは困難です。

ペグはフェンダーのFキーです。
手に伝わる感触から恐らく中のグリスが固まってギヤに挟まっているのではないかと推測します。

Fキーは分解が比較的かんたんです。
銅製のギヤカバーの隙間に千枚通しなどの尖った物をゆっくり挿し込んでいけば浮いてくれます。無理にコジったりすると曲がってしまうので注意。

油分が抜け切った増ちょう剤が固まってます。これでは潤滑性はまったく望めません。むしろ摩擦が増えています。
((φ(·□·; ) ウヒャー

異常を感じて早めに持ってきてくださったのでギヤ自体の摩耗は進んでいません。
この古いグリスをすべて除去してから新しいグリスを塗る事で回復できそうです。(続く)
リペアシテー(((( ’꒳’( ’꒳’( ’꒳’)ノ□ (゚ω゚;)チョット マッテネ…

↑今日のお題はテレキャスターカスタムです。前職場でズレてるピックガードのネジ穴を開け直したりしました。

今回はペグの回転が異常に固いとの事で分解、点検を行います。
ペグが折れそうな程に固いものもありステージで急いでチューニングを合わせるのは困難です。

ペグはフェンダーのFキーです。
手に伝わる感触から恐らく中のグリスが固まってギヤに挟まっているのではないかと推測します。

Fキーは分解が比較的かんたんです。
銅製のギヤカバーの隙間に千枚通しなどの尖った物をゆっくり挿し込んでいけば浮いてくれます。無理にコジったりすると曲がってしまうので注意。

油分が抜け切った増ちょう剤が固まってます。これでは潤滑性はまったく望めません。むしろ摩擦が増えています。
((φ(·□·; ) ウヒャー

異常を感じて早めに持ってきてくださったのでギヤ自体の摩耗は進んでいません。
この古いグリスをすべて除去してから新しいグリスを塗る事で回復できそうです。(続く)
littlestone5014 at 18:43|Permalink│Comments(0)
2020年01月22日
LRバックス アンセム組込編・その3。
D-28へのアンセムの組み込みですがいよいよ仕上げに入ります。
ᕙ( ˙-˙ )ᕗ ヤルキスイッチ オン!

配線穴の裏からピエゾを通します。
コネクターが付いていますので表からは入れられません。非常にデリケートな素材ですのでうっかり折り曲げないように注意が必要です。

先端は反対側に開けた穴へ差し込みます。

各コネクターをコントローラーに挿し込みます。電池、ピエゾ、コンデンサーマイク、ジャックの4つです。(左下に見える小さい⊕はコンデンサーマイクのゲイン調整用トリマー)
コントローラーも両面テープでの貼り付けなのでくっ付ける面はペーパーで均しておきます。こちらも貼り付けたあとはひっくり返して24時間放置です。

電池バッグは定番の位置です。頻繁に電池交換する人だともっと手元に近いところに設置する場合もあります。
電池バッグの固定に使うベルクロの両面テープがしっかり定着するまで電池は入れません。こちらもやはり貼り付け後24時間は放置します。

コードを束ねるクリップは演奏中に肘やお腹などが常に触れる部分に貼ると音質への影響が少ないそうです。(某有名ギターの輸入代理店の人に教えてもらいました)
ミュート サレルカラネ ( *・ิω・ิ)ノ (・`o´・*) ネルホド!

弦を張ったらアンプに繋いでピエゾの音量バランスの確認です。
バランスが悪い場合は(特定の弦だけ音量が小さいなど)サドルの底面を再調整したり、状況によってはブリッジの配線穴を開け直してピエゾの位置や向きを変えたりします。意外に手間が掛かる部分です。

今回は幸い問題ありませんでした。最後にコンデンサーマイクのゲイン調整を行って作業完了です。ご依頼ありがとうございます。
ᕙ( ˙-˙ )ᕗ ヤルキスイッチ オン!

配線穴の裏からピエゾを通します。
コネクターが付いていますので表からは入れられません。非常にデリケートな素材ですのでうっかり折り曲げないように注意が必要です。

先端は反対側に開けた穴へ差し込みます。

各コネクターをコントローラーに挿し込みます。電池、ピエゾ、コンデンサーマイク、ジャックの4つです。(左下に見える小さい⊕はコンデンサーマイクのゲイン調整用トリマー)
コントローラーも両面テープでの貼り付けなのでくっ付ける面はペーパーで均しておきます。こちらも貼り付けたあとはひっくり返して24時間放置です。

電池バッグは定番の位置です。頻繁に電池交換する人だともっと手元に近いところに設置する場合もあります。
電池バッグの固定に使うベルクロの両面テープがしっかり定着するまで電池は入れません。こちらもやはり貼り付け後24時間は放置します。

コードを束ねるクリップは演奏中に肘やお腹などが常に触れる部分に貼ると音質への影響が少ないそうです。(某有名ギターの輸入代理店の人に教えてもらいました)
ミュート サレルカラネ ( *・ิω・ิ)ノ (・`o´・*) ネルホド!

弦を張ったらアンプに繋いでピエゾの音量バランスの確認です。
バランスが悪い場合は(特定の弦だけ音量が小さいなど)サドルの底面を再調整したり、状況によってはブリッジの配線穴を開け直してピエゾの位置や向きを変えたりします。意外に手間が掛かる部分です。

今回は幸い問題ありませんでした。最後にコンデンサーマイクのゲイン調整を行って作業完了です。ご依頼ありがとうございます。
littlestone5014 at 19:39|Permalink│Comments(0)
2020年01月18日
LRバックス アンセム組込編・その2。
エンドピンジャックの取り付けが終わったので次はピックアップの取り付けです。作業自体はそれほど難しくありませんがあれこれと小技が要求されます。

↑まずはサドルの下に敷くアンダーサドルピエゾの配線穴を開けます。
取説にも書いてますが斜めに開けるのがポイントです。LRバックスに限らずこの形状のピエゾは急な角度で折り曲げるとそこから断線する事があります。(フィッシュマンみたいにピエゾに対して垂直にリード線が出てるタイプは垂直に配線穴を開けます)
角度が浅いほど好ましいのですがあんまりにも浅いとブレーシングにまで穴が開いてしまいます。ブレーシングを避けつつもピエゾが緩やかに配線できるギリギリの浅い角度でドリルを当てます。

要らない弦をヤスリ代わりにして穴の淵を面取りします。出来るだけピエゾが触れそうな角は滑らかにしておきます。

反対側にも穴を開けます。これは裏まで貫通させる必要はありません。出来るだけ水平に近い角度で開けます。深さは5ミリもあれば十分かと。

ピエゾの先っちょは感度が低い事が多いのでこの部分を逃がす為の加工です。

ピエゾが入るとその分弦高が上がるのでピエゾの厚み分だけサドルを削ります。底面がしっかり直線になるように削ります。

次はコンデンサーマイク(正式名称はTru-Mic)の位置決めです。そこまで厳密に位置は決まっていませんがサドルの下あたりが良いようです。
直接は見えないので鏡を中に入れて弦のボールエンドやブリッジピン、ブレーシングに接触しない所を探ります。
今回はドレッドノートでしたので余裕がありましたがオーディトリウムなど小さめのボディの時はスペースが取れない時もあります。(そんな時はブリッジ後方側でもいいみたいです)

付属の両面テープで貼り付けます。
木部に両面テープで部品を貼り付ける場合は320番ぐらいのペーパーで木部の毛羽をとってから無水エタノールやパーツクリーナーなどで拭き取ってあげると良くくっ付きます。
目に見えない裏側の生地は結構ザラザラのままで両面テープが付きにくいのです。
(リード線をマスキングテープで止めてるのはピエゾの通る配線穴を写したかっただけです。)

↑まずはサドルの下に敷くアンダーサドルピエゾの配線穴を開けます。
取説にも書いてますが斜めに開けるのがポイントです。LRバックスに限らずこの形状のピエゾは急な角度で折り曲げるとそこから断線する事があります。(フィッシュマンみたいにピエゾに対して垂直にリード線が出てるタイプは垂直に配線穴を開けます)
角度が浅いほど好ましいのですがあんまりにも浅いとブレーシングにまで穴が開いてしまいます。ブレーシングを避けつつもピエゾが緩やかに配線できるギリギリの浅い角度でドリルを当てます。

要らない弦をヤスリ代わりにして穴の淵を面取りします。出来るだけピエゾが触れそうな角は滑らかにしておきます。

反対側にも穴を開けます。これは裏まで貫通させる必要はありません。出来るだけ水平に近い角度で開けます。深さは5ミリもあれば十分かと。

ピエゾの先っちょは感度が低い事が多いのでこの部分を逃がす為の加工です。

ピエゾが入るとその分弦高が上がるのでピエゾの厚み分だけサドルを削ります。底面がしっかり直線になるように削ります。

次はコンデンサーマイク(正式名称はTru-Mic)の位置決めです。そこまで厳密に位置は決まっていませんがサドルの下あたりが良いようです。
直接は見えないので鏡を中に入れて弦のボールエンドやブリッジピン、ブレーシングに接触しない所を探ります。
今回はドレッドノートでしたので余裕がありましたがオーディトリウムなど小さめのボディの時はスペースが取れない時もあります。(そんな時はブリッジ後方側でもいいみたいです)

付属の両面テープで貼り付けます。
木部に両面テープで部品を貼り付ける場合は320番ぐらいのペーパーで木部の毛羽をとってから無水エタノールやパーツクリーナーなどで拭き取ってあげると良くくっ付きます。
目に見えない裏側の生地は結構ザラザラのままで両面テープが付きにくいのです。
(リード線をマスキングテープで止めてるのはピエゾの通る配線穴を写したかっただけです。)
littlestone5014 at 19:34|Permalink│Comments(0)
2020年01月14日
LRバックス アンセム組込編・その1。
何がどうした事か今月に入ってから仕事がものすごい勢いで増えてきました。そして忙しくなるとブログの更新がすぐ滞ります。いかんですな。
ブログハ?( ㅍ⌓ㅍ)ノ (;゚Д;゚;;) チョットマッテ…

合間を見ながらブログ更新です。
今回はマーチンD‐28にLRバックスのアンセム取り付けの様子です。高価ですが人気のあるピックアップで取り付けのご依頼が多い機種です。

アンダーサドルピエゾと小型コンデンサーマイクを組み合わせたシステムです。
ピエゾの出力にコンデンサーマイクの出力を自在にブレンドできます。最近は標準で装備しているギターもちらほら見かけるようになりました。
(*・ω・)ノ" 詳しくは↑こちらのメーカーサイトをご参照ください。

まずエンドピンジャックの取付穴の拡張からです。個人的にはここが一番大変です。
以前はテーパーリーマーと丸ヤスリで地道に拡げていましたが非常に手間が掛かるので最近は電動ドリルです。作業の前に面取りカッターで穴の淵をしっかり面取りしておきます。(この作業に電動工具を使うのは危険という意見もありますので良い子はマネしないでね)
※2022年12月14日追記・現在はエンドピン部分を一旦埋めてから良く切れる木工用Φ12ドリルで一気に開けています。

ステップドリルで少しずつ穴を拡げます。木部を割ってしまわないようにトルクは一番弱くしています。斜めにならないように注意。

ステップドリルが穴の淵に掛かりそうになったら再び面取りします。

穴が開いたらエンドピンジャックの取り付けです。中を通して外からナットで締めるだけの事ですがこれがなかなかに大変と感じる方は多いのではないでしょうか。

通常はワイヤーなどを駆使してエンド部分まで誘導するのですが自分は肘まで手が入るので簡単です。外に出るネジ部分の長さ調整も中でナットを回せるのでいちいち外に出す必要がありません。

出来ました。
ジャックの頭がストラップボタンよりほんのちょっと出るようにするのがポイント。引っこんでるとシールドが奥まで挿せずに接触不良を起こす事があります。さて次はピックアップの取り付けです。(続く)
ブログハ?( ㅍ⌓ㅍ)ノ (;゚Д;゚;;) チョットマッテ…

合間を見ながらブログ更新です。
今回はマーチンD‐28にLRバックスのアンセム取り付けの様子です。高価ですが人気のあるピックアップで取り付けのご依頼が多い機種です。

アンダーサドルピエゾと小型コンデンサーマイクを組み合わせたシステムです。
ピエゾの出力にコンデンサーマイクの出力を自在にブレンドできます。最近は標準で装備しているギターもちらほら見かけるようになりました。
(*・ω・)ノ" 詳しくは↑こちらのメーカーサイトをご参照ください。

まずエンドピンジャックの取付穴の拡張からです。個人的にはここが一番大変です。
以前はテーパーリーマーと丸ヤスリで地道に拡げていましたが非常に手間が掛かるので最近は電動ドリルです。作業の前に面取りカッターで穴の淵をしっかり面取りしておきます。(この作業に電動工具を使うのは危険という意見もありますので良い子はマネしないでね)
※2022年12月14日追記・現在はエンドピン部分を一旦埋めてから良く切れる木工用Φ12ドリルで一気に開けています。

ステップドリルで少しずつ穴を拡げます。木部を割ってしまわないようにトルクは一番弱くしています。斜めにならないように注意。

ステップドリルが穴の淵に掛かりそうになったら再び面取りします。

穴が開いたらエンドピンジャックの取り付けです。中を通して外からナットで締めるだけの事ですがこれがなかなかに大変と感じる方は多いのではないでしょうか。

通常はワイヤーなどを駆使してエンド部分まで誘導するのですが自分は肘まで手が入るので簡単です。外に出るネジ部分の長さ調整も中でナットを回せるのでいちいち外に出す必要がありません。

出来ました。
ジャックの頭がストラップボタンよりほんのちょっと出るようにするのがポイント。引っこんでるとシールドが奥まで挿せずに接触不良を起こす事があります。さて次はピックアップの取り付けです。(続く)
littlestone5014 at 19:40|Permalink│Comments(0)
2020年01月07日
新年初仕事はワークショップ。
皆さん新年あけましておめでとうございます。どうぞ今年もよろしくお願いいたします。
4日より営業してましたが新年早々なかなか忙しくてブログの更新が途絶えてました。
<(。´Д`;)ノ=ε3。o0 イソガシー

↑ちょっと久しぶりにブログ更新です。
実は前日の3日に地元のライブハウス『北九州響団 本陣』さんのご厚意で独立後初となるワークショップを開催させていただきました。出演バンドさんのライブ後の楽器を実際にメンテナンスしながら質問やお悩みにお答えしていくセミナー的な形式のワークショップです。

まずはライブですね。こちらは今ではなかなか珍しい10代のロックバンド『フルスロットルズ』です。こちらのお二人の楽器もメンテします。

そして今回の企画を提案してくださった『the muddy shoes(ザ・マディーシューズ)』のメンバーの方々。前職場より大変お世話になっております。ありがとうございます。

ライブ終了後、ステージに特設のメンテナンステーブルが設置されました。
まずは先ほどご紹介のザ・マディーシューズのフロントマン、アサヒマコトさんのグレッチをメンテナンスしていきます。このグレッチは以前ビグスビーの改造で当ブログでもご紹介させていただきましたね。

指板のクリーニング、保湿などについてのご質問は多かったですね。レモンオイルの是非、効果、用法、用量などは皆さん興味がある所みたいです。(画像はちえちゃん撮影)

ライブ後の打ち上げの場でしたので皆さんお酒も入って和やかな雰囲気でした。(僕は飲んでませんよ)

次は先ほどのフルスロットルズのGt&Voのアユムくんのギターです。ものすごく真剣に作業に見入ってました。

一部にフレット浮きが発見されたのでひとまず応急処置を施しておきます。手元にものすごく視線が集中するので緊張しますね。

ジャックのメンテナンスについても質問があったので実際に分解して実演。普段は目にする事が無いようでこちらも興味深そうでした。

続いては同じくフルスロットルズのBa&Voのマッシュンくんのムスタングベース。
このライブの二日前に購入したばかりという新品です。特に問題はありませんでしたが弦高のバランスが崩れていたのでオクターブと併せて再調整しておきました。

次はメタルバンド『HARIBOTE』のBa、KeiさんのBCリッチイーグルです。
USA時代のBCリッチのベースが大好きでワーロックなど複数所有しているそうです。(そのワーロックもこの間フェイズスイッチ交換でリペアしました)

1弦2弦の出力が弱いとの事でピックアップの高さとポールピースを調整。ピックアップ下のスポンジが劣化していたので完全には調整しきれませんでしたが取り敢えず応急処置を施しておきます。

次はこちらのライブハウスのスタッフでもあり、NWOBHMバンド『A.O.Z』のBa&VoでもあるZillさんが持ち込まれたプレベ。
アンプに繋ぐと物凄いノイズが出るとの事です。確認するとアンプに悪そうなノイズが派手に発生しています。

原因はジャックのコールドの接触不良でした。ジャックのアース側端子にコールドの線が触れているだけでハンダが付いていません。
ブリッジからの弦アースの線も外れていたのでついでにハンダ付けしておきます。(ピックアップからのリード線が短かすぎてピックガードがひっくり返せなかったのでZillさんに支えてもらってます)
ハンダ付けやテスターでのチェック方法などに関してのご質問も多かったですね。

弦高も異常に高かったのでネックの順反りを調整します。ここも皆さん興味がある所のようで反りの確認の仕方や調整方法についての質疑応答が続きます。
このプレベはボディとの仕込み角度も浅かったので急遽タバコの空き箱を開いて作った簡易スペーサーを追加。どうにか普通に弾ける所まで持っていけました。

最後にみんなで集合写真。意外や盛況でちょっと時間が足りなくなるくらいでした。
反省点も多くありますが初回にしては皆さんの反応も良く、まずは大成功と言えるワークショップでした!まだいつになるか未定ですが次回も予定しておりますのでどうぞよろしくお願いいたします。
٩(*´꒳`*)۶
4日より営業してましたが新年早々なかなか忙しくてブログの更新が途絶えてました。
<(。´Д`;)ノ=ε3。o0 イソガシー

↑ちょっと久しぶりにブログ更新です。
実は前日の3日に地元のライブハウス『北九州響団 本陣』さんのご厚意で独立後初となるワークショップを開催させていただきました。出演バンドさんのライブ後の楽器を実際にメンテナンスしながら質問やお悩みにお答えしていくセミナー的な形式のワークショップです。

まずはライブですね。こちらは今ではなかなか珍しい10代のロックバンド『フルスロットルズ』です。こちらのお二人の楽器もメンテします。

そして今回の企画を提案してくださった『the muddy shoes(ザ・マディーシューズ)』のメンバーの方々。前職場より大変お世話になっております。ありがとうございます。

ライブ終了後、ステージに特設のメンテナンステーブルが設置されました。
まずは先ほどご紹介のザ・マディーシューズのフロントマン、アサヒマコトさんのグレッチをメンテナンスしていきます。このグレッチは以前ビグスビーの改造で当ブログでもご紹介させていただきましたね。

指板のクリーニング、保湿などについてのご質問は多かったですね。レモンオイルの是非、効果、用法、用量などは皆さん興味がある所みたいです。(画像はちえちゃん撮影)

ライブ後の打ち上げの場でしたので皆さんお酒も入って和やかな雰囲気でした。(僕は飲んでませんよ)

次は先ほどのフルスロットルズのGt&Voのアユムくんのギターです。ものすごく真剣に作業に見入ってました。

一部にフレット浮きが発見されたのでひとまず応急処置を施しておきます。手元にものすごく視線が集中するので緊張しますね。

ジャックのメンテナンスについても質問があったので実際に分解して実演。普段は目にする事が無いようでこちらも興味深そうでした。

続いては同じくフルスロットルズのBa&Voのマッシュンくんのムスタングベース。
このライブの二日前に購入したばかりという新品です。特に問題はありませんでしたが弦高のバランスが崩れていたのでオクターブと併せて再調整しておきました。

次はメタルバンド『HARIBOTE』のBa、KeiさんのBCリッチイーグルです。
USA時代のBCリッチのベースが大好きでワーロックなど複数所有しているそうです。(そのワーロックもこの間フェイズスイッチ交換でリペアしました)

1弦2弦の出力が弱いとの事でピックアップの高さとポールピースを調整。ピックアップ下のスポンジが劣化していたので完全には調整しきれませんでしたが取り敢えず応急処置を施しておきます。

次はこちらのライブハウスのスタッフでもあり、NWOBHMバンド『A.O.Z』のBa&VoでもあるZillさんが持ち込まれたプレベ。
アンプに繋ぐと物凄いノイズが出るとの事です。確認するとアンプに悪そうなノイズが派手に発生しています。

原因はジャックのコールドの接触不良でした。ジャックのアース側端子にコールドの線が触れているだけでハンダが付いていません。
ブリッジからの弦アースの線も外れていたのでついでにハンダ付けしておきます。(ピックアップからのリード線が短かすぎてピックガードがひっくり返せなかったのでZillさんに支えてもらってます)
ハンダ付けやテスターでのチェック方法などに関してのご質問も多かったですね。

弦高も異常に高かったのでネックの順反りを調整します。ここも皆さん興味がある所のようで反りの確認の仕方や調整方法についての質疑応答が続きます。
このプレベはボディとの仕込み角度も浅かったので急遽タバコの空き箱を開いて作った簡易スペーサーを追加。どうにか普通に弾ける所まで持っていけました。

最後にみんなで集合写真。意外や盛況でちょっと時間が足りなくなるくらいでした。
反省点も多くありますが初回にしては皆さんの反応も良く、まずは大成功と言えるワークショップでした!まだいつになるか未定ですが次回も予定しておりますのでどうぞよろしくお願いいたします。
٩(*´꒳`*)۶
littlestone5014 at 17:56|Permalink│Comments(0)











