2020年07月

2020年07月26日

タカミネTri-Ax2取り付け編。

北九州はなかなか梅雨明けせずすっきりしない天気が続きます。湿気は楽器に大敵なので早く梅雨明けしてほしいですね。
、ヽ`、ヽ`个o(・_・。)`ヽ、`ヽ、 キョウモ アメ…KIMG5085
雨でお客さんが少ない時にブログの更新。本日はタカミネのEF-341です。

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このロゴに胸が熱くなる方も多いのではないでしょうか。

タカミネの代表的な使用アーティストはやはり長渕剛ですが意外なところでグラハム・ボネット、キコ・ルーレイロ、ジョン・ボン・ジョヴィも使っています。

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ご依頼はピックアップの増設です。お持ち込みのTri-Ax2をインストールします。
(形状的にLRバックスのOEMでしょうか?)

↑詳しくはこちらのメーカーHPをご参照ください。

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このギターにはプリアンプCT4-DXが搭載されていますのでピックアップの増設は簡単です。

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付属の配線キットのコネクターを…

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プリアンプ裏側のここに差すだけです。ハンダごても要りません。

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アクティブ⇔パッシブの切り替えが可能ですが今回のプリアンプに通して使う際はパッシブに切り替えておきます。

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配線を繋いだらひとまず仮止めします。

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工場出荷の時点で何故か2弦のポールピースが外されていました。ロングとショートが同梱されていたのでとりあえずショートをねじ込んでおきます。

(一般的なアコギの弦ですとロングのポールピースはあまり出番がありません)

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弦を張って位置を微調整。出来るだけ弦がポールピースの真上を通るところを探ります。

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それが終わったら実際にアンプに繋いで各ポールピースの音量調整です。各弦の音量がバランス良く聞こえるように高さを微調整していきます。(だいたい2弦のポールピースは他よりかなり引っこみます)

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6弦から1弦のバランスが取れたら全体の音量をプリアンプ側のゲインコントローラー(赤丸で囲ってる所)で調整します。上げすぎると歪みますが下げすぎるとピエゾ側とのバランスが取れません。

いったんピックアップを外さないと手が入らないのが少々難儀ですがパッシブモードなのでピックアップ本体に付いているボリュームは使えないのです。

ちなみに黄色の丸で囲ってるスイッチはモード切替スイッチです。ピックアップを増設する時はDUALモードに切り替えておきます。

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パッシブモードですと電池は不要なので外しておきます。

それにしても(LRバックスのもそうですが)このピックアップのボタン電池は非常に外しにくいのです。演奏中に外れてしまわないようにだと思うのですがかなりしっかり固定されています。

説明書にはここを指で押さえると外せるような事が書いてありますが普通に押してもビクともしません。個体差もあるかも知れませんが今まで指で押して簡単に外せた事がありません。(個人の感想です)

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そんな訳でこんな秘密道具があります。メイプルの端材を細く切ってクサビ状に加工しただけの物ですが地味に便利なのです。

その名も「バッテリーリムーバーとるとるくん」!(今日のブログはこれが言いたかっただけです…)

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これをここの隙間に差し込んで…

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そのままじんわり押し込んでいくと電池がポンっと浮いてくれます。メイプルの硬さが実に丁度よくこれより柔らかい木材ですと折れたり潰れます。

ボタン電池はプラス面とマイナス面が非常に近い事を考えますとやはり金属製の工具は避けたいところです。

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再びピックアップを取り付けて完成。ご依頼ありがとうございます。
.(´∀`人)

littlestone5014 at 18:58|PermalinkComments(0)

2020年07月18日

テネシーローズ カスタマイズ編・その3。

ブログは出来るだけこまめに更新しようと思っているのですが何しろ全業務を一人でまかなっていますのでリペア業務が忙しくなってくるとついつい後回しになってしまいます。
オソイ!(*・ω・)ノ (´Д⊂)ゴメン…
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更新を待っている方は多くないと思いますが業務日報的な物としてこれはこれで大事な仕事です。今日は自宅からスマホで更新しています。

さてさて先日からのテネシーローズですが溝切りが終わったブリッジを載せてオクターブチューニングを施し前後左右の位置を決定します。(3弦と4弦のサドルをひっくり返した理由がお分かりでしょうか?)

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工場でブリッジ台座の面出しはしっかり行われていますのでこちらでの修正は必要なさそうです。(さすがの寺田楽器製)

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位置が決まったらブリッジの両脇にマスキングテープを貼ってマーキングします。

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ブリッジの台座に予め開けられていた下穴にイモネジ(径3ミリ、長さは8ミリくらい。今回はストラトのサドルのイモネジ)をねじ込みます。

指で触るとほんのちょっと出っぱっているのが分かる程度に締め込んでボディに押し付けると跡が付けられます。

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画像ではさっぱり分からないと思いますがその跡の中心に目打ちをします。

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ここに木工ドリルで2,5ミリの穴を開けて…

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マスキングテープを剥がして面取りしておきます。

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台座に入れてたイモネジを抜いてこちらに移動させます。ボディトップから1~2ミリほど出ていれば十分ブリッジを保持できます。

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ブリッジがしっかり保持できているか確認。演奏中に動いてしまっては台無しです。

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大丈夫そうなので作業完了です。

見た目を大きく変えずにプレイヤビリティやメンテナンス性を向上させる事が出来たと思います。ご依頼ありがとうございました。


littlestone5014 at 22:46|PermalinkComments(0)

2020年07月11日

テネシーローズ カスタマイズ編・その2。

ビグスビーのストリングシャフトを交換した先日のテネシーローズですが次はブリッジの交換です。
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グレッチ伝統(?)のバーブリッジが搭載されていますが各弦ごとのオクターブチューニングは構造上不可能ですのでGOTOHのGE104B(ABR-1タイプ)へ交換します。

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これが工場出荷時の状態なんですがこのサドルの並びですと3弦と4弦はオクターブチューニングが調整しきれない事があります。(弦のゲージや弦高によっては大丈夫な時もあります)

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という事で一旦外して向きをひっくり返します。 
((φ (・∀・⊂)) クルットネ!

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次は弦の溝切りです。出荷時の溝はごく浅く、あくまでも目印程度ですので1弦用のナットファイルから少しずつ溝を拡げていきます。

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このブリッジは指板が400Rのギターに合わせて作られていますがグレッチの指板は300Rです。

そこで1、2、5、6弦の溝をやや深めに切って帳尻を合わせます。完璧に合うとは言えませんがしないよりはマシかと。

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しかしどれだけ調整してもブリッジそのものが動くと台無しです。

グレッチのブリッジ(と、その台座)は弦のテンションだけで押し付けているものが多いのですが演奏中にズレる事もしょっちゅうです。次回はブリッジが動かないように固定用のピンを打ちます。(続く)

littlestone5014 at 17:42|PermalinkComments(0)

2020年07月04日

テネシーローズ カスタマイズ編・その1。

北九州のコロナウイルス感染者は減少傾向という事で営業を再開するライブハウスも少しずつ増えてきました。

しかし以前と同じような営業が出来ない所がほとんどという事で経営状況が厳しいライブハウスやスタジオを支援する↑サイトも立ち上げられました。もしご興味がございましたらご覧になってみてください。
(o´_ _)o ヨロシク オネガイシマス

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さてさてまたブログの更新が遅れていますね。今回のブログはグレッチのテネシーローズ、いわゆるチェット・アトキンスモデルの登場です。

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ビグスビーのストリングシャフトとブリッジ交換のご依頼です。

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去年の今頃に同じようなビグスビーのカスタマイズをご依頼いただきました。

弦のボールエンドを引っ掛けるピンを抜いて、弦を通すための穴を開けた訳ですが実はこの穴が予め開けられた専用のストリングシャフトがカラハムから発売されております。今回はこちらに交換します。


↑詳しくはその時のブログをご覧ください。
\_(´∀`★)コレ

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ストリングシャフトを抜くにあたってピンを除去していきます。

前回はこれが途中で折れて随分と難儀しましたが今回はスムーズに抜けてくれます。楽勝楽勝、ふふふ~ん。

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とか思ってたら最後の一本が折れました。
(;; ;°;ਊ°;)ヤッテモータ…

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幸い今回は丸ごと交換でノーマルのストリングシャフトは使いませんので残ってしまったピンはドレメルで削り落としてしまいます。

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あとはここのイモネジを緩めてあげると…

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トレモロアームが外せます。

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あとは引っ張り出すだけ。

このストリングシャフトは操作時のガタが出ないようにローラーベアリングに対してかなりキツめに挿入されていますので引き抜くのはやや力が必要です。

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逆の手順でカラハムのストリングシャフトを組み込みます。さすが専用品は僕が作ったものより遥かに作りが上質ですね。(続く)


littlestone5014 at 20:28|PermalinkComments(0)