2021年11月
2021年11月21日
MOON JJ-4 レストア編・その2
早いもので11月も終盤です。北九州はコロナウイルスの感染者も減り続けて、地元のライブハウスも少しずつですがイベントを再開しています。音楽業界、楽器業界には明るい兆しですね。
コンサート!ヾ(´д゚(´д゚*)ノ ライブー!

さてさて前回ペグをクリーニングしたJJ-4ですが次はブリッジです。こちらも一旦下ろしてからクリーニングしていきたいと思います。(弦アースの線が見えますが見えてる部分だけでこの先は切れてました)

ペグと同様こちらもかなりメッキがくすんでいます。画像が昼と夜だと色合いがかなり違って撮れてしまいますがこちらが実際の色合いに近いです。

前回と同じように重曹ペーストで磨き上げました。

再び組み上げたのがこちらです。うむピカピカ。ネジとスプリングは防錆オイルに一晩漬けておきました。

次はこちら。真鍮製のストリングリテーナーです。表面にメッキもありませんので経年変化ですっかり黒ずんでいます。

重曹ペーストでもよいのですがこちらはネジザウルスリキッドでクリーニングします。原液に漬けてしばし放置です。

その間に指板のクリーニングです。TRICKの専用クリーナーで表面の手垢を落とします。
レモンオイルやオレンジオイルでもよいのですが時間が経過した汚れは専用クリーナーの方が早く簡単に落とせます。

指板のクリーニングが終わってから漬けておいたストリングリテーナーを見るときれいになってました。時間にすると10分ほどかと思います。

水でしっかりすすいでから乾拭きしただけでピカピカになりました。

ヘッド表面をポリッシュで磨いてから取り付け。ペグブッシュがきれいになってるのにもご注目ください。
真鍮はきれいにしても酸化でまた黒ずんできますがそれでも取りあえずはきれいな状態でお返ししたいものです。(続く)
コンサート!ヾ(´д゚(´д゚*)ノ ライブー!

さてさて前回ペグをクリーニングしたJJ-4ですが次はブリッジです。こちらも一旦下ろしてからクリーニングしていきたいと思います。(弦アースの線が見えますが見えてる部分だけでこの先は切れてました)

ペグと同様こちらもかなりメッキがくすんでいます。画像が昼と夜だと色合いがかなり違って撮れてしまいますがこちらが実際の色合いに近いです。

前回と同じように重曹ペーストで磨き上げました。

再び組み上げたのがこちらです。うむピカピカ。ネジとスプリングは防錆オイルに一晩漬けておきました。

次はこちら。真鍮製のストリングリテーナーです。表面にメッキもありませんので経年変化ですっかり黒ずんでいます。

重曹ペーストでもよいのですがこちらはネジザウルスリキッドでクリーニングします。原液に漬けてしばし放置です。

その間に指板のクリーニングです。TRICKの専用クリーナーで表面の手垢を落とします。
レモンオイルやオレンジオイルでもよいのですが時間が経過した汚れは専用クリーナーの方が早く簡単に落とせます。

指板のクリーニングが終わってから漬けておいたストリングリテーナーを見るときれいになってました。時間にすると10分ほどかと思います。

水でしっかりすすいでから乾拭きしただけでピカピカになりました。

ヘッド表面をポリッシュで磨いてから取り付け。ペグブッシュがきれいになってるのにもご注目ください。
真鍮はきれいにしても酸化でまた黒ずんできますがそれでも取りあえずはきれいな状態でお返ししたいものです。(続く)
littlestone5014 at 18:26|Permalink│Comments(0)
2021年11月14日
MOON JJ-4 レストア編・その1
今回は亡きご友人の形見として受け取ったベースを復活させたいというご依頼です。きっと思い出やストーリーがたくさん詰まっていると思いますので誠心誠意で作業させていただきます。

こちらがそのベースです。電装回りの部品がすべて抜き取られた状態なのでここから無くなっている部品を選択して組み込んでいきます。

ムーンのJJ-4です。
このベースは(仕様の変更はありますが)今現在も生産されているはずですが生産数は少ないようで市場ではあまり見かけなくなりました。ある意味貴重なベースと言えますのでしっかり復活させます。

ボディはキャビティ内の木目と手に持った時のずっしりした重さからホワイトアッシュと思われます。

指板には質の良さそうなエボニーが使われています。かなり長期間放置されていたようですがヒビ割れも無く良い状態が維持されています。
ボディ、ネックともに木部のコンディションは上々で、トラスロッドも問題なく機能しています。金属パーツのクリーニングと部品の組み込みだけで仕上げられそうです。

しかしクリーニングと言っても金メッキが施されたパーツは厄介です。
金メッキはメッキの膜が非常に薄くて、研磨剤が入っているポリッシュなどで磨くとあっという間にメッキが剥がれてしまいますので非常に気を遣います。

という事で重曹ペーストの出番。ペーストを付けた指で磨いてその後乾いたクロスで拭き上げます。
右がクリーニング前、左がクリーニング後です。(実際には分解してクリーニングしてますので意外に手間が掛かります)

ちょっと分かりにくいので違う角度から。こっちがビフォー。

こっちがアフター。この調子でブリッジもきれいにします。(続く)

こちらがそのベースです。電装回りの部品がすべて抜き取られた状態なのでここから無くなっている部品を選択して組み込んでいきます。

ムーンのJJ-4です。
このベースは(仕様の変更はありますが)今現在も生産されているはずですが生産数は少ないようで市場ではあまり見かけなくなりました。ある意味貴重なベースと言えますのでしっかり復活させます。

ボディはキャビティ内の木目と手に持った時のずっしりした重さからホワイトアッシュと思われます。

指板には質の良さそうなエボニーが使われています。かなり長期間放置されていたようですがヒビ割れも無く良い状態が維持されています。
ボディ、ネックともに木部のコンディションは上々で、トラスロッドも問題なく機能しています。金属パーツのクリーニングと部品の組み込みだけで仕上げられそうです。

しかしクリーニングと言っても金メッキが施されたパーツは厄介です。
金メッキはメッキの膜が非常に薄くて、研磨剤が入っているポリッシュなどで磨くとあっという間にメッキが剥がれてしまいますので非常に気を遣います。

という事で重曹ペーストの出番。ペーストを付けた指で磨いてその後乾いたクロスで拭き上げます。
右がクリーニング前、左がクリーニング後です。(実際には分解してクリーニングしてますので意外に手間が掛かります)

ちょっと分かりにくいので違う角度から。こっちがビフォー。

こっちがアフター。この調子でブリッジもきれいにします。(続く)
littlestone5014 at 19:46|Permalink│Comments(0)
2021年11月06日
オービルレスポール オーバーホール編・その3
もう11月です。ブログがすっかり月2回ペースの更新になってしまいました。もう少しこまめに更新したいのですがなかなか時間が取れませんね。(おかげさまで毎日忙しいです)

さてさてオービルのレスポールは最後の組み込みです。
汚れがひどかったボディ表面はポリッシュで磨いて、洗浄が終わったパーツを再び組み込んだのがこちら。トグルスイッチのノブが折れていますがこれはこのままで良いそうなので交換はしていません。
↑ポジションマークの修正方法は過去のこちらのブログをご覧ください。今回は反りだけ修正して接着しています。

ではナットです。新しく付けるナットがしっかり密着できるように古い接着剤を取り除きます。

ざっくりナットの形に成形したら溝を切っていきます。スチュアートマックのゲージを導入してから弦の位置を決めるのが早くなりました。

実際に弦を張って弦溝の深さを追い込みます。弦はいつものSITです。(輸入元のティエムシィ様にはいつもお世話になっております)

少しずつ溝を深くしていきます。最近は老眼が進んでこの作業にハズキルーペが欠かせません。(ハズキルーペしたまま写真撮ったらピンボケ
)

弦溝の深さが決まったら上面を落とします。これは弦が埋まりすぎです。この作業と併せて角も落とします。

そうやって削っていると何か不吉な模様が出てきました。あぁ…嫌な予感が…

ちょっと分かりにくいので画像の色合いを加工してみました。赤丸の所に油分が染み込んでいない白い部分があります。
このナット材は牛骨なんですが骨密度の違いなのか油分が抜けていたのか分かりませんが目立つ部分に広く出てしまいました。(オイルを塗ってみましたが染み込む様子がありません)

一か月くらいオイルに漬けていれば目立たなくなるかも知れませんがそんなにお待たせする訳にもいかないので作り直しです。

作り直しました。今度は大丈夫。

という事で完成です。

フレットの摩耗も少なくまだまだ活躍してくれそうです。ご依頼ありがとうございました。
(* ᴗ ᴗ)⁾⁾

さてさてオービルのレスポールは最後の組み込みです。
汚れがひどかったボディ表面はポリッシュで磨いて、洗浄が終わったパーツを再び組み込んだのがこちら。トグルスイッチのノブが折れていますがこれはこのままで良いそうなので交換はしていません。
↑ポジションマークの修正方法は過去のこちらのブログをご覧ください。今回は反りだけ修正して接着しています。

ではナットです。新しく付けるナットがしっかり密着できるように古い接着剤を取り除きます。

ざっくりナットの形に成形したら溝を切っていきます。スチュアートマックのゲージを導入してから弦の位置を決めるのが早くなりました。

実際に弦を張って弦溝の深さを追い込みます。弦はいつものSITです。(輸入元のティエムシィ様にはいつもお世話になっております)

少しずつ溝を深くしていきます。最近は老眼が進んでこの作業にハズキルーペが欠かせません。(ハズキルーペしたまま写真撮ったらピンボケ

弦溝の深さが決まったら上面を落とします。これは弦が埋まりすぎです。この作業と併せて角も落とします。

そうやって削っていると何か不吉な模様が出てきました。あぁ…嫌な予感が…

ちょっと分かりにくいので画像の色合いを加工してみました。赤丸の所に油分が染み込んでいない白い部分があります。
このナット材は牛骨なんですが骨密度の違いなのか油分が抜けていたのか分かりませんが目立つ部分に広く出てしまいました。(オイルを塗ってみましたが染み込む様子がありません)

一か月くらいオイルに漬けていれば目立たなくなるかも知れませんがそんなにお待たせする訳にもいかないので作り直しです。

作り直しました。今度は大丈夫。

という事で完成です。

フレットの摩耗も少なくまだまだ活躍してくれそうです。ご依頼ありがとうございました。
(* ᴗ ᴗ)⁾⁾
littlestone5014 at 18:44|Permalink│Comments(2)










