独立前の楽器店時代に修理した楽器と久しぶりに対面する事があります。今回はそんなベースのリペアです。

ケースを開けた時にピンと来ました！間違いなく以前に僕がリペアしたベースです。
Σ(*+･艸･+)ﾟ ｵﾎﾞｴｶﾞｱﾙ!


Bossa(Real Bossa Design)のおそらくUJB-5というモデルと思います。国内の工房ですが今現在は制作されていないはずで中古もなかなか出てこない貴重なベースです。


過去の画像ファイルを探していたら見つかりました2016年でしたので7年ぶりの再会です。（上の画像は当時松田楽器店で撮影したもの）


検索して僕が独立開業している事をお知りになって持って来てくださいました。

お話を伺うと今回はまったく音が出なくなったのと3バンドEQのミッドがぐるぐる回りっ放しになってしまったそうです。


この3つ並んでるポットの真ん中ですね。当時のリペアの時もガリノイズが消えず苦戦した覚えがあります。


新品のポットに交換すれば良いのですが規格が独特で代替品を見つける事ができなかったのです。その頃の販売代理店に聞いても部品は入手不可能との返答でした。


とりあえず基板を外します。あぁ…そうそうこんな感じ…色々思い出してきました。


これがその問題のポットです。

センタークリック付きのBカーブ50KΩでロングシャフト。ネジ部は一般的な長さですがその先だけがロングのソリッドシャフトという独特な規格のポットです。（TUNEのが使えそうですが端子の足が若干短いような気が…ご存知の方いらっしゃいませんか？）


カシメを開いて中を確認するとワイパーを固定する樹脂パーツが割れています。


交換パーツが無いのでやむなく割れている部分を瞬間接着剤で固定します。やり直しは出来ませんので回転位置をしっかり確認です。（続く）