2024年12月

2024年12月29日

ジャクソン ランディV ピックアップ交換編・その2。

年内最後のブログです。皆さま大変お世話になりました。
おかげさまで今年は猛烈に忙しくてブログは放置気味でした。来年はもう少しこまめに更新したいですね。
(;´Д`A )) ハンセイ…
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さて前回導電塗料を塗ったランディVの続きです。

フレットのすり合わせもご依頼いただきましたので乾くのを待つ間にやっておきます。1フレットと7フレットが他よりやや低くビビリが発生するのが気になるご様子です。

弦高を高くしておけば気になりませんが低い弦高がお好みの方なのでどうにもストレスを感じるようです。

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フレットは浮いてなく、指板にしっかり喰い付いていたので低いフレットに合わせて高さを揃えます。(と言っても本当に僅かなので軽く摺る程度)

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フレットの高さの不揃いが原因のビビリは新品でも本当に多いのですが、人によって感じ方が様々なのが難しいところです。気にする人はするし気にしない人はまったく気にしません。

ビビリをどこまで許容できるかは本当に人それぞれ十人十色で、プレイスタイルや音作りでも大きく変わります。どこをどれぐらい削るか?トラスロッドはどのように調整するか?など対処方法も様々です。(画像は最後の磨き作業が終わったとこ。ピカピカ!)

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導電塗料も乾いたので組み込みです。まずはフロントから。

ボイス切り替えの機能は今回使用しませんが、あとからでも配線できるようにとりあえず繋いでおきます。

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次はリヤ側です。ランディVはピックアップを載せる前にジャックの線を通しておかないと後からでは通せません。

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電池を使うピックアップですのでジャックはステレオジャックを使用します。

ステレオでアウトプットする訳ではなく、リング端子がON/OFFのスイッチになります。

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ジャックの配線が終わったらリヤのピックアップを載せます。こちらもボイス切り替えの配線は繋いでおきます。

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EMGのようにコネクターはありませんので配線はハンダ付けです。手間はかかりますが配線を好きな長さに出来るのでこれはこれで良いかと思います。

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1ボリュームのトーン無しなのでシンプルです。先ほどのボイス切り替えのリード線は丸めてここに収めておきます。

ピックアップからの線は後で別のギターに載せる事もあるかも知れないので長めに残しています。

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電池はここに。演奏中にガタガタしないようにスポンジで周囲を囲っておきます。

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そんなこんなで完成です。
見た目がガラッと変わりました!噂通りの低ノイズにもびっくり。
(๑⊙д⊙๑) スゴイ!

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元々ボリュームが付いていたところは似た色のシールをそれっぽい形に切り出して貼り付けました。カモフラカラーならではの小技です。(パッと見には分からないでしょう?)
( *´艸`*)ププ


今回のギターは浮浪系ラウドロックバンドLorelのドラマー、神夜さんのギターでした。

普段はドラムを担当されていらっしゃるのでこちらの動画に今回のギターは出てきませんが、他のメンバーの方たちの機材もちょこちょこメンテナンスさせていただいております。ご依頼ありがとうございました。
(* ᴗ ᴗ)⁾⁾

littlestone5014 at 13:28|PermalinkComments(0)

2024年12月15日

ジャクソン ランディV ピックアップ交換編・その1。

カスタマイズの代表格とも言えるのがピックアップ交換です。
ハンダ付けが出来る人ならさほど難しくないので、自分でやってる!という方も多いのではないでしょうか。
(๑。_。)φ))。o0。o
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しかし木部を切ったり削ったりの追加加工が必要となると難易度が急上昇。これは無理と思う場合はショップに依頼するのが一番です。

本日はそんなランディV。7弦のフロイドローズにカモフラージュカラーというとても個性的なギターです。

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現在はセイモアダンカンのパッシブピックアップが搭載されていますが、これをアクティブピックアップに交換します。

パッシブからアクティブはポットの抵抗値が大きく変わるのでポットも交換、アウトプットジャックも交換です。ちなみにコントロールはトーンの所へボリュームを移設してトーンは排除というご依頼です。


新たに搭載するのはフィッシュマンのフルエンス。最近シュレッダーたちの間で話題のピックアップですね。詳しくは👆上のリンク先をご参照ください。

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このピックアップはEMGのように角ばった形状なのでピックアップキャビティの四隅を拡げないと入りません。

エスカッションマウントもしくはピックガードマウントであれば多少ルーズな加工でも隠せますが、ダイレクトマウントは加工個所を隠せません。美観を損ねずキレイに仕上げるのは意外に難しいのです。

とりあえず作業のためにすべてのパーツを降ろしました。

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手作業ではしんどいのでトリマーの出番。早く綺麗に仕上げられますが危険も伴うので今でも使うのが怖い工具です。

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まずはリヤ側から。欲しい寸法の2mm外側にテンプレートを敷いてトリマーを走らせます。(※Φ6のビットの場合)

テンプレートと言いつつ、ただのアクリル定規ですが組み合わせで色んな大きさに対応できるので便利です。専門学校の制作実習でも必要なテンプレートが使用中の時はこれで乗り切りました。

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トリマーで切削すると塗装のフチが非常に鋭利になるのでスクレーパーやヤスリで角を丸めます。

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試しに入れてみます。上手く収まりました。
୧(୧ˊ͈ ³ ˋ͈)ヨシヨシ!

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次は難関のフロント。スルーネック仕様でネックが外せないのでテンプレートの下に敷く下駄(スペーサー)が必要です。

厚みのある材から切り出すのはめんどくさい効率が悪いので、薄い端材を貼り合わせて必要な厚みにします。

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それを適当な長さに切り分けてこんな感じに。指板の厚み分だけテンプレートを浮かさないといけません。フレットの上のスケールも浮かすためのスペーサーです。

見た目は悪いですが安全にトリマーをガイドできればヨシ!とします。(これを思いつくのにしばらく悩みました)

※下駄と下駄の間に薄い板がありますがこれは切削時の木屑が周囲に飛び散らないようにするためのガードです。

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そんなこんなでこちらも上手く収まりました。無事に難関突破です。フロントはリヤより低くなる事がほとんどなのでやや深めに掘ってます。

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ザグリの拡張作業で無くなった導電塗料を塗り直します。これが乾くのを待つ間に次の作業に移ります。(続く)


littlestone5014 at 19:44|PermalinkComments(0)